カラダに関する迷信〜ストレッチ〜

さて、久しぶりに迷信シリーズを
していきましょう

開脚シリーズが続いたので
そことの関連性も持たせて
今回は

『ストレッチ』

これをテーマにしていきます
(なんとなく長くなる気がするから
一回で終われないかも、、、、)


ストレッチはした方がいい
いや、しなくてもいい
カラダが柔らかすぎるのも問題
まぁ、色々とストレッチについては
目や耳にすることがあるかと思います

可能な限り書いていくので
どうぞ参考にしてください

そこからかいっ!って
思われそうですが
結構重要なので説明させて下さい

ストレッチの起源、というか
どういう経緯で発展して広まったのか
ってところです

トレーニングやストレッチの本当の
起源となると紀元前にまで遡ります
ただ、今一般的に広まっている
ストレッチというのは
1960年代に生まれた言葉で
1970年代後半から一気に
普及したと言われています
思ってたより最近でしょ?

なぜこのタイミングで広く普及を
していったのかというと
最も有名なのはボブ・アンダーソン
という方が1975年に著した
【STRETCHING】の
影響が強いと言われてます
この本ですね
背表紙見たら日本では
1981年に和訳されて発売されてますね
この本の中でボブ・アンダーソンは
ストレッチをする目的や理由について
簡単にいうと第二次世界大戦後の
産業革命で便利な世の中になった分
身体活動を行う機会も減り
その影響で筋肉に硬さが出て
しまって不調をきたすことがあるから
それを改善するための手段でもある
というようなことを書いてます

他にも書いてますが
産業革命の弊害として
運動不足という問題が出はじめていた
という時代背景がストレッチが
普及したバックボーンにあります


これが1つ目のストレッチが
普及した理由や目的です

2つ目はトレーニングです
トレーニングもホントの起源は
紀元前まで遡りますが
1940年代から1970年代は
ボディビルの黄金期と言われています
今あるダンベルやバーベル
マシントレーニングなどの
ベースになるトレーニング方法が
発達した時期で
書籍やコンテストなども
増えた時期です

もう少し詳しくいうと
19世紀後半から20世紀初頭
にもボディービルダーのような人は
いましたが、どちらかというと
怪力自慢のパフォーマーという
位置付けでした
今のボディビルのように
筋肉の大きさというよりかは
岩を持ち上げたり鎖を引きちぎったり
そんなことができる筋肉隆々の
怪力野郎たちって感じですね

それが怪力野郎というよりかは
いかに大きく、たくましく筋肉を
発達させていくのか、っていう
方向にシフトし始めた時期でも
あるということです
ですから1940年代からは
トレーニング方法もガラッと
変わっていきました
今ジムでよくしているような
トレーニングですね

ここで問題が出たんです
『ケガ』ですね
医学やスポーツ科学も発達して
どの筋肉がどんな動きをして
それを肥大させるためには
どうすればいいのか
それがどんどん研究されていくように
なっていわゆる
『筋肉に効かす』ことを
目的にしていった結果
今までにないケガも
出始めてきたわけです
そういうケガに対して
ストレッチが有効だったんです
筋肉っていうのは
使いすぎると硬くなったり
筋肉を包む筋膜が変性したり
することも少なくないので
そういう状態に
ストレッチが効果を発揮できたんですね
これが2つ目です

奇しくも
筋肉を活動させる機会が減った人と
局所的に筋肉を活動させる人が増えた
真逆のような状態の人たちが
増加していったことが
ストレッチが普及発展していった
経緯だったりします

ヒトに限らず動物は
基本的には全身運動で活動することが
前提でシステムや構造が作られています
それに対して
運動機会が減った
局所に負荷をかけて運動する
方法が増えてきた
っていう
近代ならではの問題が発生したので
それらの解決のためにストレッチも
発生発展してきた
ってわけですね

ここまで読んでくれたら
ちょっと疑問出ないですか?

『じゃあ普通に人間らしく動いてたら
ストレッチはいらないんじゃない?』

当然出てきてもおかしくない疑問ですよね
こういうものが入り混じって
今ストレッチの効果であったり
是非であったりが
めちゃくちゃになってきて
まさに迷信!みたいなのが
まかり通ってるのが現状です

更に!
ストレッチにも様々な手法が出てきて
一括りにはできなくなってきてるので
もっとややこしさアップなわけですね

ストレッチは大別すると

①スタティックストレッチ
体重や器具を利用して
目的の筋肉を伸ばして
静止するストレッチ
(受動的なストレッチ)


②ダイナミックストレッチ
目的の筋肉と対になる筋肉を
(※主働筋・拮抗筋関係にある筋肉)
収縮させることで目的の筋肉を
伸ばしていくストレッチ
(能動的ストレッチ)


③バリスティックストレッチ
目的の筋肉を瞬間的に過信展させ
(※急激に筋肉を伸ばす)
神経の興奮や反射を促すストレッチ
(能動的ストレッチ)


以上の3つがあります
1番みんながイメージするストレッチは
①のスタティックですね

②は動きを伴ったストレッチ
③は反動を伴ったストレッチ
とも表現されたりもします
ラジオ体操やブラジル体操は
②、③の要素を持つストレッチ
という言い方もできます

これ以外にも
パートナーストレッチや
PNFストレッチと呼ばれるようなものや
通称で勝手に◯◯ストレッチと
名付けられてるのもありますが
今回は上の3つを知ってれば
特に問題はないです

だいぶ長くなったので
まとめておくと

・ストレッチが発展普及してきた経緯には
運動不足やトレーニングの変化などの
近代ならではの問題も関与している


・ストレッチは大きく3つに
分類することができる


この2つを覚えておいてください
これだけでも迷信を解説していく
時の理解がかなり深まると思います

ほら、やっぱり一回で終われねぇ、、
この辺のマネージメント下手だなぁ
でもこれはこれでなかなか
面白いでしょ?

でもここまで読んでくれた人に
もうちょい何かを渡しといて
あげたいのでちらっと書いておくと

おそらくストレッチする目的なんて
『別にスポーツとかもしてないし
あんまり細かな事よりただ単純に
立位体前屈で手が床に着いたり、開脚で
たくさん脚を広げられたりするような
柔らかさが欲しいだけ
柔らかいのってなんかいいじゃない』
ってくらいの気持ちの人が
ほとんどだと思います
でもストレッチのしすぎは
逆にカラダに悪影響がある
って聞いたりもするから
ちょっと悩んでる
みたいなのが多いんじゃないかと
思います

詳しくは次回以降に書きますが
普通にただ生活をしている人なら
ホントに何も考えずに
ストレッチしても大丈夫です
筋肉ついたら嬉しいってのと
同じで柔らかくなったら
ただ単純に嬉しいもんですから

アスリートやトレーニングを
している人
ストレッチで健康面や痛み・ケガの
改善も望んでいる人は
できれば次も読んでくださいな











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